2012年9月4日火曜日

新しいチーム


つぐみ 「ねぇ、パパは生徒会が会社の開発チームと同じだと言っていたけど会社のチームはどんな風なの?」

(ん?何の話だっけ?)
パパ  「なになに?」
つぐみ 「だ・か・らー。昨日、生徒会はパパの会社の開なんとかチームと同じだよ、ってい言ってたでしょ?」
パパ  「あぁ、その話か。どんな風って、どんな風?」
つぐみ 「生徒会は、会長、副会長、会計、書記ってなっているでしょ。それと同じなの?」

(うーん、いろいろあるからなー。どこから説明するかなー)
パパ  「パパの会社ではね、チームはいくつか種類があるんだ。基本的なチームは、チームに必要な役割の技術を持つ人を集めてチームを作る。このチームのメンバは、役割ごとに責任を持つ。自分が担当する役割以外の役割の仕事は詳しくなくてもいい。もうひとつのチームは、チームに必要な役割をチームみんなで補う。Aさんはこれ、Bさんはアレでじゃなくて、AさんでもBさん全員で役割をこなそうとする。」
つぐみ 「へー、一つじゃないんだ。一つだと思っていたよ。」
パパ  「そうだね。少し前までは役割分担するチームばかりだったんだよ。でもね、そうじゃないチームも必要になったんだ。」
つぐみ 「どうして?」
パパ  「生徒会だと、会長、副会長、会計、書記と役割が4つだろう?パパの会社のチームも4つの役割が必要だったとして、今までは、それぞれの役割をすればよかったけれど、そのやり方だとある役割の人が困っているときに助けてあげない人が出てきたんだ。」
つぐみ 「えー、ひどいねー。」
パパ  「そうだろ、同じ会社の同じチームの人なんだよ、困っている人は。だから困っている人を助けてあげて欲しいといっても、困っている人の役割をするための技術を持っていないからできない、って言うんだ。」
つぐみ 「ふーん。そんなの教えてもらってやればいいじゃん。」
パパ  「そう思うよね。まぁ、仕事の技術は難しいことが多いから、教えてもらってすぐに出来るかと言うとそうならないかもしれないし、その方が多いかもしれない。だけど、チームで仕事が終わらなかったら仕事終わらないんだ。」
つぐみ 「仕事が終わらなかったら?」
パパ  「仕事をくれたお客さんが困っちゃう。」
つぐみ 「お客さん、怒る?」
パパ  「怒るね。会社の偉い人も怒るね。」
つぐみ 「パパも?」
パパ  「パパは、チームの面倒を見ているから、怒るのはあと。というより、パパも怒られるな。それより、お客さんが困らないようにチームを助けるね。」
つぐみ 「パパが代わりをするの?」
パパ  「パパは代わりはしない。代わりをする人もいるけどね。それより、そうならないように色々する。」
つぐみ 「そうじゃないチームは?」
パパ  「チームが一つになって、役割をするんだ。チームに求められる役割を全員でやる。いろいろの仕事を全員でやる。もちろん、みんなは得意な仕事も得意じゃない仕事もある。だけど、まず最初にチームのメンバ、と思う。そう思って行動するから、自然とチームの人を気にするんだよ。」
つぐみ 「今までのチームと新しいチームはほかに何が違うの?」
パパ  「新しいチーム?あぁ、新しいチームは、同じ場所で働くことかな。」
つぐみ 「え?会社は同じ場所で働いているんじゃないの?」
パパ  「仕事する場所はあちらこちらにあるんだよ。新しいチームは、同じ場所で働く。これを大事にしている。いままでのチームは、いつもはバラバラでときどき、そう、毎週火曜日とか会議するようなやり方もするんだよ。」
つぐみ 「どう違うの?」
パパ  「みんなで役割をするということは、誰かが困っている事に気付かないと出来ないね。」
つぐみ 「うん。」
パパ  「だから、顔が見れる同じ場所にいないとそれが出来ないから同じ場所で働くことが大事なわけ。一緒にお昼を食べたり、仕事が終わったらお酒を飲んだり、お菓子を食べたり。」
つぐみ 「なぬ?仕事しながらお菓子食べていいのー?大人いいなー!」
パパ  「いいだろー。そうしたかったら早く大人になれば?」
つぐみ 「それは嫌。お菓子だけがいい。」
パパ  「太るぞ。」
つぐみ 「ひゃー。」