2012年12月4日火曜日

自律した部活

つぐみ (今月は新人戦があるんだよねー。新人戦だから3年の先輩いないし、2年生のうちらががんばんないとね。)
はるか 「おはよ!つぐみぃー。元気?」
つぐみ 「もちもち元気だよ~。」
はるか 「なんだそれ、もちもちって。」
つぐみ 「こまかいことはいいんだよー。」

はるか 「それでさ、今月新人戦でしょ。3年生が引退したから2年のウチらが頑張らないとね。頼んだよ、つぐみ!」
つぐみ 「いやー、頑張るの、はるかだから。よろ~。」
はるか 「ワタシに押し付けるなー。」
つぐみ 「そういう役割でしょ、はるかは。」


はるか 「でもね、ウチらのチームって良いと思わない?うちとつぐみと他の2年のレギュラー、仲いいでしょ?あと、レギュラーの1年生もすごいし。やっぱり、小学でやってきた子は一味違うんだよ。」
つぐみ 「そうだよね。部活の顧問の先生も大分怒らなくなったよね?」
はるか 「そうそう、怒るとめちゃ怖いよね。いまどきありえないし。昭和のスポコン?だっけ、しょうわぁ。」
つぐみ 「だけど、怒られないと分からないことあるぞー。ワタシ勝ちたいし。」
はるか 「顧問、前の学校の部活で結構強かったんだって。だから、私達にも期待しているんだろうなぁ。」
つぐみ 「えっ?だってウチらイケてない?東の学校より強いっしょ。」
はるか 「あそこと比べてどうするのよ。東の学校より、西の学校でしょう?比べるなら。」
つぐみ 「西、無理。絶対無理。だって、西の主将幼稚園のときの一緒だったけど、運動めちゃ上手だし。」
はるか 「今はね。でもウチら頑張る。チームの雰囲気いいじゃない。前よりキビキビしてるしね。なんたって、チームワークがいいのよ。」
つぐみ 「そうなんだけどさー。」
はるか 「そうなんだけどさー、じゃないよ、つぐみ。サーブだって前よりぜんぜん違うし、レシーブだって、随分拾えるようになったんだから。」
つぐみ 「顧問の練習、厳しいから...。」
はるか 「ウチだって勝ちたいし。このチームでね。」
つぐみ 「それはウチだって同じだよ。」
はるか 「ちゃんとみんながポジション出来るようになったでしょう?」
つぐみ 「そうそう、ポジション出来るようになったよね。そう言うの、何て言うんだろうね。」
はるか 「そうだね、ううんんんっと、『責任』?」
つぐみ 「そうかー、ポジションの『責任』が出来てる?みたいな。」
はるか 「つぐみ、それ違う。ポジションの『責任』を果たせてる、だよ。」
つぐみ 「おー、カッコいい。さすがはるか。」
はるか 「だってね、顧問がいないときも、ウチらちゃんと練習するしね。顧問がいないときでもウチらで考えて練習はじめちゃうし、それってすごいと思わない?」
つぐみ 「まーねー。」
はるか 「おいおい、つぐみが威張るところじゃないから。」
つぐみ 「あははっ。」
はるか 「ヨシ、今日も部活頑張ろうっと!」

つぐみ 「っていうことがあってね。」
パパ  「省略し過ぎ。分かりません。(キリッ」
つぐみ 「だからー、ウチらのチーム、責任果たしてるって。」
パパ  「それはいいチームだと思うよ。」
つぐみ 「そうでしょ!」
パパ  「自分たちがしないといけないことを知っているだろう?で、レギュラーがそれぞれのポジションの役割が分かっていて、それをキチンと出来ている。すごいね。」
つぐみ 「えへへっ、照れるー。」
パパ  「それで、顧問の先生がいないときでも自分たちで練習まで考えてやっているんだろう?」
つぐみ 「そうだよ。」
パパ  「顧問の指示を待っていないで、自分たちで考えて行動するのが、また良い。そう言うの、“自律”しているチームって言うんだよ。」
つぐみ 「ジリツって自立?」
パパ  「そっちじゃなくて、律するの“自律”の方。」
つぐみ 「そうなん?」
パパ  「そうなん。」

パパ  (アジャイルな感じのチームだなぁ。仕事場でもこうやって自律してくれればなぁ。中学生だから無邪気にやっているのだろうけど。)



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